調理器具に求めるもの
最近はいろんな場面で、よくサステナブルとかSDGSとか持続可能性とか言ってますね。
昔から物持ちがよく、倹約家で有名だった日本の先祖さまたちと比べれば、現代の日本人は使い捨てで済ませるものが増えてきたと思います。
ご自身の暮らしに置き換えてみて、どうですか?
いろんなものを使い捨てで済ませること、多いですか?
合理性や利便性を求めすぎた結果、メンテナンスの時間的余裕とか手間暇を考えると、使い捨てが良いという答えになるのがバブルの時代でした。写ルンです!とか流行った時代ですね。
レトロ感と高級感のある人気の高い「写ルンです」初代モデルデザイン。まだまだカメラや写真が特別だった1986年に生まれ、たくさんの人の”ファーストカメラ”になった「写ルンです」。枚数に限りがあるから、失敗してもやり直せないから、一度のシャッターを、とても大切に思う感覚も、すべて撮り切るまで写真を見られないじれったさも、その時の心まで映すような、フィルムだけのアナログな仕上がり
https://www.fujifilm.com/jp/ja/consumer/films/utsurundesu-simpleace
お金に余裕はあったけれど、本質がすっかりと抜けてしまった感覚のある時代だったのでは、と私は当時子どもながらに感じていました。
いまはどうでしょう?
いまは、安いことに重きを置かれて、安さが主体で物が売れるように見えています。
100円均一でいろんなものが買えてしまう。私も使いますし、買うこともありますが、ピンキリな値段のすべてにその理由が隠されていると、私自身は感じています。
調理器具は、食べるものをその鍋やフライパンで作るんです。そこに熱を加えて調理する過程で、何も溶け出さないと保証できるかどうか、そういった意味で100円均一で購入した鍋やフライパンに信頼性があるかどうかを自分で判断しなければいけません。
審美性と調理の質で調理器具を選ぶ
外見美と内面の質とを両方とも兼ね備えた調理器具。私にとって選ぶ基準は常にそこにあります。ふたつともを両立するなら、確実に長持ちする=最近流行りの持続可能性も備えているんです。
からだに取り入れる食べ物を安全に調理できる調理器具が、アトリエお勧めの調理器具。
高級だから?いえいえ、値段にはちゃんと理由があるんです。
キャンプまで両立する鍋
我が家で採用したお鍋さんがこちら。
我が家のは、snowpeakとStaubのコラボ商品。
たまーに行くキャンプで連れて行ったり(重いけど)自宅ではストウブ22cmでよくお鍋をします。
ストウブの美味しさの秘密はこちらから。
無水調理できるのは、しっかりと閉まる重たい蓋と“ピコ”と呼ばれる蓋の内側にある突起のおかげ。素材から出る蒸気を再び水滴化し、食材をふっくらしっとりと仕上げます。
https://kinarino.jp/cat2/25111
食材のおいしさを最大限に引き出す調理器具で
時短やかんたんなレシピ、手間のかからない料理がもてはやされる世の中で、調理器具や素材にこだわって食事を作るというのは、一見非合理的かもしれません。けれど、今食べているものが明日の私たちをつくるとしたら、どこに重きを置くべきか、こたえは自ずと出るのではないでしょうか。